♪Clear Day♪の「英国音楽(60・70年代)が好きなんです」&「レコハン日記」

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Foggy/「Simple Gifts」

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●Foggy/「Simple Gifts」 (1972年 英原盤LP York FYK 411)
SIDE-A
1.Simple Gifts
2.Baby Day
3.She's Fay Away
4.My Song
5.Let It Be
6.Madelaine
7.I Wann't Born To Follow

SIDE-B
1.Kitty Starr
2.Was It Only Yesterday
3.How Come The Sun
4.Nobody Knows
5.The Very First Time
6.Take Your Time
7.Old Moont Hall
8.Simple Gifts

『夢見るフォーキー・ポップ・デュオ』
FoggyはDanny ClarkとLennie Wesleyの英国Yorkshire出身のフォークデュオ。Foggy Dew-Oでデビューし2枚のアルバムを残した後(未聴です。地味なフォークアルバムだそうです)、Foggyと改名して発表したのが本作。Tony Hooperプロデュースで、Strawbsのメンバー(Hudson&Ford、Blue Weaver)が参加した英国フォークデュオの傑作。メロトロンが使われているので、その筋のファンにも有名です。

当初は、Tony Hooper&Dave Cousinsでプロデュース予定だったそうだが、Dave Cousinsに他の仕事が入ったため、Tony Hooperの単独になったそうです。で、このコンビと言えば、Paper Bubble/「Scenery」(1970年 Deram)が有名ですが、ドリーミーなフォーキーポップといったキーワードが、両者の共通項となっています。

さて、本作ですが、12弦ギター、オートハープ、プサルテリー、リコーダー、メロトロン(これがプログレファンにも人気がある要因のひとつ)、ピアノ、オルガン、シタール、タブラ、バンジョー、ペダルスティール、ベース、ドラムス等を導入したPOPなフォークロックサウンドがキラキラときらめき、実にドリーミーで、貴方を夢心地の世界に誘ってくれます。また、繊細で英国的な陰翳を感じられる部分もあるし、牧歌的な田園風景も想起させてくれるその佇まいは、英国フォーキーの名盤に相応しい内容です。

しかし、タイトル曲はトラッドで、それ以外の曲はすべてカバー。SSWファンにとっては、これがとっても痛いんです。所謂「人のフンドシで相撲をとっているモノ」なんです(笑)。SSWファンとしては、どうしても自作曲に目がいってしまうし、どんな素晴らしいメロディーを書いているのかに注目をしたいのですが、1曲もないというのはホント減点対象。だから、「超傑作」とは言いません。でも間違いなく「傑作」なんです。この世界は唯一無二のもので、なかなか作れないものでしょう。

ビートルズのカバーA-5.Let It Beが普通すぎて一番出来が悪いかな?バーズのカバーA-7.I Wann't Born To Follow(作ったのはもちろんゴフィン&キング)はドリーミーでなかなかの出来栄え。本人たちもシングルにしたかったというのも納得です。

ディランの次に英国フォーキー勢に影響を与えているのに非常に地味な存在のTom Paxton(すみません、僕もまともに聴いたことはありません)のカバー曲A-3.She's Fay Away(インド楽器を導入し幻想的で心地良いアシッド臭も魅力的な曲)とB-3.How Come The Sunはホント素晴らしいですね。もちろん他の曲も素敵なものばかり。

自作曲を採り入れた次作(未聴なのでネットや本の文章からの判断です)と次々作では、このような世界が描けなかったので、本作はホント突然変異。プロデューサーのTony Hooperの才能とStrawbsの面々の参加というのが、本作を傑作にした大きな要因だったのは事実なんでしょう。でも、楽器も演奏し、繊細で美しいヴォーカル、そしてハーモニーを聴かせてくれたのは彼らなんだから、「関わった者すべての才能やセンスが上手く噛み合って生まれた奇跡的な作品」だと言うべきでしょう。

原盤はレアなため高価です。でも、昨年、Danny Clark本人からライセンスを受けたヴィニールジャパンがCD化をしたので、未聴の方はCDで聴かれてみてはいかがでしょうか?聴き比べましたが、CDもリマスタリングがされていて結構音は良いと思います。しかし、中低域が豊かで温かみのある原盤の音を聴いちゃうと、どうしても原盤に軍配が上がってしまいます。
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