♪Clear Day♪の「英国音楽(60・70年代)が好きなんです」&「レコハン日記」

英国SSWやフォーク・ロックの原盤レビュー&レコハン日記中心のブログです

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Shape of the Rain/「Riley, Riley, Wood and Wagget」

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●Shape of the Rain/「Riley, Riley, Wood and Wagget」 (1971年 英原盤LP RCA Neon NE 07)
SIDE-A
1. Woman
2. Patterns
3. Castles
4. Wasting My Time
5. Rockfield Roll
6. Yes

SIDE-B
1. Dusty Road
2. Willowing Trees
3. I'll Be There
4. Broken Man

KEITH RILEY gtrs, vcls LEN RILEY bs
TAG WAGGETT drms BRIAN WOOD gtr, vcls

KEITHとLENのRILEY兄弟と従兄弟のBRIAN WOODにドラムスのTAG WAGGETTが加わった4人組で、60年代後半から活動したようです。本作は彼らの1stアルバムで、唯一の作品。本作には、元サイモン・デュプリーのキーボード奏者ERIC HINEが」参加しています。

ジャケ(ゲートフォールド仕様)の写真はキーフ担当で、そのセピア色で英国的な構図は、CDでは絶対に味わえない雰囲気が漂っており、芸術の域に達していると思います。コレクタブルレーベルのNEON、写真がキーフ、雰囲気抜群のジャケと、原盤はその筋のマニア間では人気となっているようです。

内容ですが、A5のようなジャズロック的なインスト小品もありますが、基本的にはフォークロック的な内容と言っていいでしょう。ただ、演奏は結構力強いバンドサウンドで、ギターポップ的でもあります。

ふんだんに使われている12弦ギターからは、米バーズからの影響が感じられるし、スライドギターからは、ほのかな土臭さも感じられます。これらのことから、本作も一種の”米国憧憬もの”と言っていいでしょう。ただ、ドリーミーな感触、ルーラル感、叙情性があるので、そのあたりには英国的なものを強く感じます。

初期米バーズサウンドにビートバンド的な味付けをしたようなA1やA2に、まずは惹きつけられます。これらはギターポップファンもツボでしょうね。スライドが入って、ちょっとレイドバックした雰囲気のA4も魅力的。ルーラルなA6、B2も彼らの持ち味でしょう。

ドリーミーなフォークロックB1は、素晴らしい逸品。叙情的でコーラスが効果的な米バーズ風のB3も最高。この2曲はポップサイケファンやソフトロックファンも要チェックでしょう。最後のB4は、まさにブリティッシュロックといった内容です。

プログレファンから見れば、プログレ色が薄い。ハードロックファンから見れば、ハードさが足りない。フォークファンから見れば、ロック的。カテゴライズという観点からだと、どこかに収めるのが難しく、非常にニッチな内容ですが、全ロックファンにアピールできる好作品だと思います。以前は頂いた音源で愛聴してきましたが、原盤を手に入れて、更にその魅力が増したように感じます。

Wizz Jones/「Magical Flight」

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●Wizz Jones/「Magical Flight」 (1977年 英原盤LP Plant Life PLR009)

SIDE-A
1. Pictures [Alan Tunbridge] (4:22)
2. Mississippi John [Wizz Jones] (1:59)
3. Old Fashioned Shotgun Wedding [Tucker Zimmerman] (4:28)
4. Song To Woody [Bob Dylan] (3:31)
5. The Topolino Song [Wizz Jones] (2:49)

SIDE-B
6. Magical Flight [Alan Tunbridge] (5:13)
7. The Valley [Derroll Adams] (5:12)
8. See How The Time Is Flying [Alan Tunbridge] (5:17)
9. Canned Music [Dan Hicks] (3:37)

Produced by Wizz Jones & Nigel Pegrum

Wizz Jones, vocals, acoustic guitar, 5-string banjo;
Maddy Prior, vocal [track 9];
Pete Berryman, acoustic guitar [tracks 1, 3, 5-6, 8-9];
Sandy Spencer, cello [tracks 1, 6, 8];
Brillo, double bass [track 5];
Bob Kerr, cornet, alto saxophone [track 9];
Rick Kemp, electric bass [tracks 1, 3, 8-9];
Nigel Pegrum, drums [tracks 1, 3, 8-9]

英国フォーク界の重鎮、Wizz Jonesのアルバム「Magical Flight」を紹介します。彼のアルバムもだいぶCD化されたので、簡単に耳にすることができるようになったのは、いいことだと思います。

僕は全部聴いた訳ではありませんが、彼のアルバム9枚聴いた中では、本作が自分の感性に一番ピッタリでした。スティーライスパンのメンバーがバックを務めた曲が結構あり、フォークロック的な要素が強いので、そんなところが自分に合っているのかと思います。僕にとっては、大大傑作アルバムです。

彼もスキッフルブームに影響され、ギターを手にしたわけですが、ルーツというべき音楽は、まずはブルーズで、英国では圧倒的な人気があった米ブルーズ歌手のビッグ・ビル・ブルーンジーに影響を受けたそうです(本格派ブルーズファンには人気がないけど)。あとは、一緒に欧州を演奏旅行したと米フォーク歌手ランブリング・ジャック・エリオットとデロール・アダムスの米フォークのようです。きっと、英国トラッドにも、影響を受けていることでしょう。

別にブルーズに影響されてるからと言っても、ブルーズ歌手のような歌を聞かせるわけではありません(まあ、ビッグ・ビル・ブルーンジー自身も、濃いブルーズ歌手ではないですし)。 彼の特長は、味わい深くて、豊潤で、まろやかで、美しいボーカル、そして、素晴らしいアコギのテクニック(デイヴィー・グレアムにも影響を受けているようです)とその音。

本作にはリズム隊がつく曲と、弾き語り曲(それに近い簡素なバックがつくものも)があり、どちらも味わい深い名曲揃いです。例によって、Alan Tunbridgeというオーストラリア在住英国人の友人が楽曲を提供しております。ちなみに「Alan Tunbridgeがいい曲を提供してくれるので、自分ではあまり曲を作る必要がない」とも彼は言っています。曲作りという観点からみても、彼にはSSWではなく、”英国フォークシンガー”という表現がピッタリだと思います。

親交のあったTucker Zimmermanのカバー「3. Old Fashioned Shotgun Wedding」が大のお気に入り。マディ・プライアとのデュエットが堪能できる「9. Canned Music」も好きだなあ。この味わい深さと言ったらホント凄い出来です。

celloの入る「1. Pictures」「6. Magical Flight」「8. See How The Time Is Flying 」の美しさには、もう感動するしかありません。豊潤な時間、夢心地な時間、そんな素敵な時間を過ごすことが出来ます。

ずっとCDで愛聴してきましたが、やっとeBayで原盤を、国内の店頭で出会う価格の2/3程度で落としました。しかも、サイン入り! 大好きなアルバムなので、この原盤は僕の大切な宝物です。

Nic Jones/Noah's Ark Trap

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●Nic Jones/Noah's Ark Trap (1977年 英原盤LP Trailer LER 2091)

Side A
1. The Wanton Seed
2. Jackie Tar(インスト)
3. Ten Thousand Miles
4. Golden Glove
5. Indian Lass

Side B
1. Miles Weatherhill
2. Isle of France
3. Crockery Ware
4. Annachie Gordon

Bill Leader played triangle on Jackie Tar
Helen Watson played harmonium on The Indian Lass
Dave Burland sang on The Indian Lass
Chris Coe played bodhran on Miles Weatherhill

日本だけの表現のようですが、トラッド(あちらではFolkですよね)ものを採りあげると、コアなファンから「お前は本質を理解していない!」とか、「歌詞の意味もわからず、何だあ!」なんてお叱りを受けそうなので(苦笑)、避けてきましたが、今日はトラッドものを採りあげてみました。

本作は3rdアルバム、全曲トラッドでアレンジはNic Jones。演奏は彼のギターとフィドルで、それ以外に珍しくバックも少しついています。また、A5ではDave Burlandとのデュエットも聴けます。

A1でいきなりの感動です。A3の語り口なんてSSWのようで、その豊潤さと言ったら、感動的で、もう素晴らしいとしか表現がありません。時間が止まってしまうような感覚を覚えます。またA3と繋がっているA4も、全く同じです。

B面に針を落とすと、今度は彼独特のパーカッシブなギターが聴こえてきて、ここでの歌唱も最高に素晴らしいです。曲の終盤ではフィドルが入ってきて、パーカッシブなギターと絡み、最高のインストを聴かせてくれます。B2(スローなこの曲もSSWの佇まいが)も、B3も、B4も、何も言うことがないくらい素晴らしいです。

ホントもうアルバム全部が最高で、聴いていると、豊潤という表現は本作のためにあるような気がしてきます。何度も使ってますが、”素晴らしい”や”感動的”と表現するしか、言葉が思い付きません。ホント豊潤なんですよね。心が洗われます。

彼の歌唱って、本当に英国の宝物ですよね。例えば、ディック・ゴーハンの声質は僕にはちょっと塩辛すぎるんですが、ニック・ジョーンズのように、程よいまろやかさがある声質のほうが、僕の好みには合っているんです。理想の声質&歌唱です。

僕は英語もわからないし、トラッドについて、1曲1曲の歌詞を調べたり、出自を調べたりなんてこともしない、超いい加減な英国フォークファン(敢えてこう表現しておきます)で恐縮ですが、そんな素人の僕でも本作の素晴らしさはわかるし、感動を味わえます。

いやー、ホント凄い傑作ですね。

残念ながら、未CD化。原盤にはなかなか出逢えませんが、出逢ったら即ゲットして下さい!

Jon Raven/「Harvest」

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●Jon Raven/「Harvest」 (1976年 英原盤LP Broadside BRO ST 117)

Side A
1. Factory girl
2. City song (requiem)
3. Spare parts city
4. Smoke and fire
5. Harvest

Side B
1. City song (1)
2. Circles
3. Old tom
4. Shadows
5. Down the way
6. Hawk

Jon Raven ; vo,g,dcmr
Nigel Mazlyn Jones ; 12&6stg-g,sle-g,bongos
Dave Oxley ; fdl,bowed psaltery

Jon Raven、恥ずかしながら初めて聴きました。店頭やオークション上では彼のアルバム達に何度か出会ってますが、ロックが出自の僕には、彼はトラッドシンガーといったイメージが強過ぎて、今までずっと敬遠してきました。

ただ、本作はネットや本での評判がすこぶる良く、ずっと気になっていました。しかも、他の作品は多分トラッドナンバーを歌っているものが大半かと想像しますが、本作は、全曲彼のペンによるもので、完全なシンガーソングライター作品なのです。ここがポイントで、僕的にはここに惹かれるんですよね。

で、昨年の12月、遂にebayでゲットしました。しかし、なかなか届かなかったんです。英国に比べると、米国の郵便事情が悪くて、紛失?なんて思い、出品者と何度もやり取りをしたのですが、やっと届きました。英国だと10日から2週間くらいでちゃんと届くのに、今回はなんと40日も掛かりました。世界を一周してきたのでしょうか?(笑)

内容は、もうSSWものと言っていいでしょう。すべて自作曲ですが、トラッドからの影響もあるので、トラッドよりのシンガーソングライターものって感じですね。彼の声は、男性的で渋いです。そして、説得力があって味わい深く、声質的にも、全体的な印象でも、トラッド寄りのラルフ・マクテルと言えば、わかり易いでしょうか?バックは2人だけ。必要最小限で簡素なものですが、すべてが効果的です。

A1やA2は、Nigel Mazlyn Jonesのエレキギターがすっごく印象的で、曲の魅力を高めています。また、そのロック寄りのSSW的な佇まいもホント素晴らしいです。冒頭の2曲でいきなりハイライトですね。ほんの僅かですが、アシッド臭も。

B1(フォークロック調の軽快で明るい曲で、メロディーも親しみ易く、素晴らしい出来)やB4のように明るめの曲もあるし、トッラド色の濃い曲もあり、ダレることなく、アルバム一枚を楽しむことができます。

勝手にシンガーだと思っていたのですが、翳りのある曲作りや、トラッド的メロディーの曲作りは英国的で素晴らしく、ソングライターとしての実力も十分ですね。

彼が出したアイディアが基にしたジャケットも素晴らしいですし、歌詞が書かれた小冊子も付いているしで、彼の本作への意気込みが伝わってくるようです。

探せば高くないでしょうから、出逢ったら、即ゲット!傑作です!


アナログ紹介100枚達成!!

Bryn Haworth/「Mountain Mover」

BRYN HAWORTH - MOUNTAIN MOVER
●Bryn Haworth/「Mountain Mover」 (1985年 英原盤LP Myrrh Records MYRR1204)

Side A
1. Mountain mover
2. Forever in love
3. Reeling and Rocking
4. Slipping and falling
5. Land of the living

Side B
1. Teach me your way
2. Victory song
3. Making the most of what you've got
4. Saturday morning
5. Nature of man

◆Albums(80年代まで)
Let the Days Go By (1973) :英原盤所有
Sunny Side of the Street (1974) :英原盤所有
Grand Arrival (1978) :英原盤所有
Keep the Ball Rolling (1979) :英原盤所有
The Gap (1980) :英原盤所有
Pass It On (1984) :英原盤所有
Wings of the Morning (1984) :英原盤所有
Mountain Mover (1986) :英原盤所有
Blue and Gold (1989) :未聴

Bryn Haworth、所有枚数を見て貰えばわかると思いますが、彼は大好きなアーティストなのに、これまで一枚も採り上げていなかったわけです。今回紹介するアルバム「Mountain Mover」は、ずっと欲しかったのですが、なかなか店頭では出会ず縁が無かったのですが、やっとebayでゲットできました。

前作「Wings of the Morning 」はとっても良質な作品でしたし、本作もネット上での評判も良かったし、知人の評判も良かったものですから、届く前から期待していたのですが、期待通りの佳作でした。時代は1985年。ニューウェーブやAORの時代になるのでしょうか、そんな時流とは無縁の良質なSSW作品です。メル・コリンズがサックスで参加しています。

5枚目からは所謂CCM作品(Contemporary Christian music)になっていて、彼は現在でも現役で活躍中のクリスチャンSSWです。曲のタイトルを見ると、それらしき単語が並んでいますし、5枚目以降はCCMらしく、聴いていると何となく”慈悲”を感じます。(慈悲は仏教の言葉ですけどね)

軽快で彼のスライドギターがたっぷり聴けるA1がまず素晴らしい。A6も同傾向でGood。ブルージーなインストB4や、ブルージーでルーツロック色濃いA3も良い出来です。

一番の聴きどころは、A2、A4、B1(最高!)、B2に代表される、美しくて優しい曲でしょう。メロディーが美しくて、親しみ易いので、万人の心に響くと思います。聴いていると、安らかな気持ちになり、心が癒されます。

時流といった観点から見ると、1985年の作品としては、”奇跡の一枚”と言っても過言ではないでしょう。ホント良いアルバムです。見掛けたら絶対にゲットして下さいね。

男前が映えるジャケもインパクトがあって、素晴らしいですね。

Alan James Eastwood/「Seed...」

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●Alan James Eastwood/「Seed...」 (1971年 英原盤LP President PTLS 1037)

SIDE-A
1.She's Getting Married In August
2.Evenin' Rain
3.Les Paipplons
4.ZEENA
5.Virgin Morn
6.Seeds

SIDE-B
1.Crystal Blue
2.Lady Carole
3.Lotus Child
4.Last Prayer
5.Hymn For Today

Alan James Eastwood:guitar, harmonica, songwriter
Mike Ward:string bass and electric bass
Byron Lyefook:drums
George Kelly:congas
Chris Karan:tabla
Brian Pickles:marimbas

2009年一発目です。今年もどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

以前頂いたコンピCD-Rに入っていた曲がとっても素敵だったし、ネットで僅かに出てくる情報からも、いいアルバムなのかなあって感じがしていたので、これ、ずっと探していました。ジャケ違いの米国盤(数年前ユニオンで結構な値段で売ってました。英原盤より1曲少ないので要注意)、ジャケは同じのカナダ盤もありますが、今回まあまあの価格でやっと英国原盤を入手できました。

彼は多分英国のSSWで、本作がデビューアルバムだと思われます(その後、2ndを出したのかどうかはわかりませんが)。ポップサイケファン向けのコンピCDシリーズ「FADING YELLOWのVOLUME 8」(副題「HYMN FOR TODAY」)に、副題曲B5が収録されているので、知名度としては、その筋では少しは知られているのかなあ?といった程度でしょうか。

ネットを調べると、obscure、acid folk、psychなんてキーワードが載ってるので、取っ付きにくそうですが、ただ、それだけではありません。確かにそういった側面もありますが、センスのいい、小粋で素敵なポップソングも収録されているので、ロックが好きなSSWファンなら絶対にいけると思います。

アコギとストリングスを中心としたA1とA2は、”素敵”って言葉がピッタリの美しいポップソング。その手が好きな人なら、絶対にシビレマス。A3になるとちょっとアシッド臭がしてきて、A4になるとハーモニカが入り仄かにブルーズ臭も。A5はストリングスが効果的で、アシッド臭が見事に美しさに昇華していて、本当に素晴らしい出来。タイトル曲のA6は、スローなアシッドバラードで、彼の美学が具現化されているような気がします。

B1はゴスペル風味の女性コーラスを配し、ちょっとスワンプ風味になっており、大変魅力的な曲だと思います。こいったアーシーな側面もあるんですね。B2は気だるい軽度なアシッドチューンですが、素敵さがあります。これまたストリングスが効果的。

B3は更にアシッド臭がしてきてますが、彼の曲はメロディーが良い為、聴き辛いものがなく、この曲にもグングン引き込まれていきます。B4は歌い方や曲調が仰々しく、本作では一番違和感を感じますが、逆にそこに狂気やアシッド臭が感じ取れるような気もするのですが・・・・・

で、ラストのFADING YELLOW VOLUME 8に収録されたB5ですが、Tablaが入ったラーガ風味のObscureなアシッドチューンで、これまた素晴らしい出来。この曲を聴いていると、あっちの世界が想起させられます。A1やA2との落差は大きいですが、どちらも彼の持ち味なんでしょうね。

歌も曲作りも(全曲彼のペンによる)上手いし、相当才能のあるミュージシャンだったのでしょうね。ただ、才能=売れるって訳ではないですからね。なかなか難しいところです。でも、こうやって、38年後に聴いて、感動する人もいるのですから、彼がこのアルバムを作った意義も、大いにある訳ですよね。また一枚、良いアルバムに出逢えました。

Accolade/「2」

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●Accolade/「2」 (1971年 英原盤LP Regal Zonophone SLRZ1024 )

A1 Transworld Blues (Partridge)
A2 The Spider To The Fly (Partridge)
A3 Baby, Take Your Rags Off (Partridge)
A4 Cross Continental Pandemonium Theatre Company
  (Cresswell , Partridge , Hoyle , Poole)

B1 Snakes In A Hole (Wadenius , Borgudd)
     Arranged By - Made In Sweden
B2 The Time I've Wasted (Partridge)
B3 Sector Five Nine (Partridge)
B4 If Only I'd Known (Jones)
B5 William Taplin (Giltrap)
B6 Long Way To Go (Partridge)

Vocals, Guitar [Acoustic], Vibraphone - Don Partridge
Bass [Contrabass Fiddle] - Malcolm Poole
Drums - Ian Hoyle
Flute, Saxophone [Alto] - Brian Cresswell
Guitar [Acoustic], Vocals - Wizz Jones (tracks: A2, B1, B4, B5.)
Piano - Mike Moran (tracks: A3, B6.)


Accoladeの1stアルバムは以前紹介しましたが、今回遂に1stよりちょいレアな2ndアルバムをゲットしました(これまではヒューゴモンテスのインチキCDで愛聴していました)。ebayで入手したのですが、盤ジャケ共に「Very Good」という表記で、しかも写真無し。どんなボロボロのレコードが届くのか内心ビクビクしていたんですが、EX+近い良品が届いて、一安心でした。

1stアルバムにギターとヴォーカルで参加していたGordon Giltrapが抜けてしまい、Don Partridgeが全面に出てきていますが、なんとB4ではWizz Jonesの曲が採りあげられており、本人がヴォーカルとギターで参加しています。また、前作同様フルートが大活躍で、英国の深い森に誘ってくれます。

1stとはちょっと違って、本作には多少ですが土臭いスワンプ風味が加味され(アメリカナイズドされたソロアルバムを1968年に発表していたDon Partridgeの色合いでしょう)、それがフルートの音色と混ざり合うことで不思議な魅力を作り出しています。また、前作にもあったジャジーなところもありますので、それもまたミクスされ、これまた見事な化学反応を起こし、魅力的で、深みのあるユニークなサウンドを作り出しています。

A面ですが、A1でいきなり英国の森に誘われます。A3はジャジーでメロウな曲。ソフロファンもいけるでしょう。そして、本作のハイライト曲A4。10分を超える大作フォークロックですが、曲の構成と楽曲自体が素晴らしいので最後までダレずに聴かせてくれます。最高!

B面は、B1がスワンプでジャジーな曲。B面の中盤はフォーク的な曲が多いですが、前作で抜けたGiltrapの置き土産か、1stの雰囲気に通じるGiltrap作のB5が素晴らしい出来で、とっても魅力的。で、最後のB6はスワンプ風味が強いブルージーな曲で、1stにはなかった本作の特徴でもありますね。

コーティング&フリップバック仕様のジャケはマニアの心をくすぐるし、Regal Zonophoneレーベルというのもそうですよね。

”2008年入手レコ ベスト10”入り 決定!
英国フォークロックの大名盤!

Grease Band/「Same Title」

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●Grease Band/「Same Title」 (1971年 英原盤LP Harvest SHVL 790)

A1 My Baby Left Me
A2 Mistake No Doubt
A3 Let It Be Gone
A4 Willie And The Pig
A5 Laughed At The Judge

B1 All I Wanna Do
B2 To The Lord
B3 Jessie James
B4 Down Home For Momma
B5 The Visitor

Henry McCullough ; Guitar, Vocals
Neil Hubbart ; Guitar
Alan Spenner ; Bass, Vocals
Bruce Rowland ; Drums, Percussion
Phil Harmonious Plunk ; Keyboards
Prodduced By Grease Band, Chris Staiton & Nigel Thomas

本作は、前回紹介したHenry McCulloughが率いるGrease Bandの1stで、ブリティッシュ・スワンプの金字塔的なアルバムでしょう。僕が説明するまでもなく、これぞ正真正銘の傑作です。

米シェルターからのアメ盤は、店頭やネットで安価で結構見掛けますが、英Harvestからのこの英国盤は、それほどレアではないとは思いますが、あっても多分3、4千円では買えないでしょう。

また、英国盤は、見開きカバーで、テクスチャード仕様ということもあり、とても魅力的な仕上がりとなっています。所有するなら無理をしてでも英原盤でしょうね。

Henry McCulloughのソロアルバムと同じで、ブルーズ、R&B、ゴスペル、フォーク、ロックンロール等のルーツミュージックに影響を受けた音楽性は、もう素晴らしい!の一言しか表現がありません。「スワンプ、ダウン・トゥ・アース、土臭い、アーシーとかの表現は、彼らのためにある」なんて思ってしまいます。

ヘタウマで味のあるヴォーカル、ルーズなノリ、ご機嫌なギター(&演奏)、味わい深い楽曲等々、これらの見事な融合が、この大傑作スワンプアルバムを生み出した訳ですね。

まだ未聴の方は、今年中に聴いておきましょう、CD化もされてますので。

Henry McCullough/「Mind Your Own Business」

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●Henry McCullough/「Mind Your Own Business」 (1975年 英原盤LP Dark Horse AMLH 22005)

SIDE 1
1. You'd Better Run
2. Sing Me A Song
3. I Can Drive A Car
4. Baby What You Do To Me
5. Country Irish Rose

SIDE 2
1. Lord Knows
2. Down The Mine
3. Oil In My Lamp
4. Mind Your Own Business
5. I'm In Heaven(フランキー・ミラー参加)

北アイルランド出身のHenry McCulloughは、Sweeney's Men、Grease Band、Wings(マイラブのギターソロは感動的)を経て、この1stソロアルバムを、Dark Horseレーベルから1975年に発表しました。 Grease Bandの1stと本作は、ブリティッシュ・スワンプの名盤として有名で、彼はまさに”ブリティッシュ・スワンプの帝王”と言えるでしょう。彼はポーランドに住んでいて、現在でも現役で活動中で、その音楽性にブレはありません。

いつも僕がここで紹介しているアーティストより、間違いなく彼は日本で有名で、その証拠にネットで検索すると、いろいろとレビューが出てきます。僕がいろいろ書くまでもないのですが、最近久し振りに、デジタル音源化したものをIpodに取り込み、通勤中に改めて聴いたのですが、その素晴らしさにノックアウトされたということもあって、これだけの名盤は自分のブログにも載せておきたいと思って、採りあげました。

サウンド的には、Grease Bandのメンバーが参加しており、とっても土臭く、アーシーな音です。また、ブルーズ、ロックンロール、カントリー、フォークといった要素が入った楽曲は、いろんなタイプのものが収録されていて、”ブリティッシュスワンプの総合商社”といった趣きで、捨て曲もなく、全曲が魅力的です。

彼のヴォーカルは、ちょっと甲高くて、ルーズで、ちょっと調子ぱっずれ。ニール・ヤングじゃないけど、まさにヘタウマなんですよね。もちろんこれは褒め言葉で、とっても味のあるヴォーカルで、渋いヘタウマといったユニークなもの。なかなかこの雰囲気を出せるミュージシャンはいないでしょう。

シンガー、ソングライター、ギタリスト、彼のミュージシャンとしての魅力が、ぎっしりと詰まった傑作!!もちろん彼のギターも魅力的。

Allan Taylor/「Sometimes」

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●Allan Taylor/「Sometimes」 (1971年 英原盤LP United Artists LBG83483)

Side A
1 Sometimes 3:05
2 Searching for Lambs 2:34
3 Nursery Tale 3:07
4 Robin Hood 4:00
5 Song for Kathy 3:32
6 Swallow Swallow 3:30

Side B
1 Scarlet and Grey 2:58
2 Our Captain Cried All Hands 4:13
3 Tudor Pop 3:07
4 The Leaves of Spring 3:47
5 The Pied Piper 3:27
6 The Kiss 5:00

Allan Taylor: vo, ag
Drums: Dave Mattacks  Bass: Dave Pegg  Violin: Dave Swarbrick
Orchestral Arrangements by Tony Cox
Produced by Tony Cox   Engineer: John Wood
Recorded at Sound Techniques   Photography: Mike Halsted

紹介する順番が逆になってしまいましたが、こちらが彼の1stアルバム。1stの原盤は最近入手したので、逆になっちゃいましたが、どうかご勘弁ください。もちろんこちらも素晴らしい出来で、英フォークファンならマストです。

トラッドが3曲(A2、A4、B2)も入っていること、フェアポートがバックを務めていることもあり、2ndよりも更に英フォーク色が強く、すごく地味です。もちろん、いい意味でね。味わい深いとも言いますね。

自作曲は主に60年代後半に書いたもので、英語なので例によって歌詞の内容はわかりませんが(苦笑)、繊細で、豊潤で、その瑞々しい感性が最高に素晴らしいです。また、瑞々しいけど、枯れた風情もあって、渋いところを聴かせてくれます。

演奏は彼のアコギが中心で、そこにオーケストラや、控えめなフェアポートの演奏が入るのですが、クラシカルな雰囲気も出ていて、そこも聴きどころのひとつになっています。トップのタイトル曲なんて、ホント素晴らしいですね。彼のジェントルなヴォーカルも魅力的。

英原盤LPは、厚地のゲートフォールドジャケで、テクスチャード仕様。アルバムの内容に相応しい美しい出来です。2on1CDのショボイジャケでは、その良さも半減ですね。やはり、英原盤を持っていたい、そんなアルバムだと思います。

Allan Taylor/「The Lady」

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●Allan Taylor/「The Lady」 (1971年 英原盤LP United Artists UAS 29275)

Side A
1. Belfast '71
2. Still He Sings
3. The Morning Lies Heavy
4. Something's Changed
5. Let Me Be

Side B
1. The Boy and Mantle
2. The Lady
3. Cain
4. Simple Song
5. My Lady (Ian Matthews)

All songs except "My Lady" composed by Allan Taylor.

Allan Taylor: Acoustic guitar
Andy Roberts: Electric and acoustic guitar Dave Mattacks: Drums
Bob Ronga: Bass Pete Stanley: Banjo, dulcimer
Tony Cox: Keyboards Ian Matthews and Royston Woods: Backing vocals
Tony Halsted: Horn Robbie Hewlett: Bass John Wibraham: Trumpet

Allan Taylorは、英国ブライトン出身のSSWで、本作は2ndアルバム。1stではトラッドも採りあげていたけど、本作では1曲を除いて全曲が自作ナンバーとなり、SSW的な色合いが強まりました。いろいろとご意見はあるでしょうが、個人的には、本作が内容もジャケも彼の最高傑作だと思います。

彼は今でも現役で精力的に活動中。ただ、声質が低くなってしまい、近作は本作の趣きとはちょっと違っており、渋いSSWって感じになっています。

美しいメロディー、ジェントルな彼のヴォーカル、格調高いギター(管楽器との絡みが素晴らしい)と、どれもが最高に素晴らしいです。聴いていると、未だ見ぬ英国の田園風景が想起させられ、英国的な世界に誘われます。

朝もやの中で聴くのも良し、アフタヌーンティーとともに聴くのも良し、聴いていると感じられるそのゆったりと流れる時間的感覚は、”素敵”としか言葉が見つかりません。ホント英国的なんですよね。

すべていい曲ばかりですが、その中でもA3が特に好き。これぞまさに英国SSW!って感じで、マイツボ。もうタマリマセン。それに続くA4では、Andy Robertsがギターが最高に味わい深く、名曲度を高めています。7分近いB1も超名曲で、シビレマス。

1stとの2on1でCD化されてますので、未聴の方は是非今年中に聴いてね。m(_ _)m

英国フォークの至宝級アルバム!! 

Marc Ellington/「A Question of Roads」

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●Marc Ellington/「A Question of Roads」 (1972年 英原盤LP PHILLIPS 6308120)

SIDE‐A
1 Four Rode By
2 No Deposit No Return
3 Never Again
4 Please Be My Friend
5 Jacobite Lament (A Celtic Dream)
6 Royal Blues

SIDE-B
1 Question Marc? (Better Days Ahead)
2 You Finally Found You
3 Past Master
4 Open The Door. Homer
5 A Question Of Roads
6 Six Days On The Road

with Tim Renwick, Gerry Conway, Pat Donaldson, John 'Willie' Wilson,
   Southen Comforts(Andy Leigh, Gordon Huntley)

本作は、日本では30数年間もずっと米国人と思われていた英国のルーツロック系SSW、MARC ELLINGTONの3rdアルバム。傑作2ndアルバム「Rains/Reigns of Change」に続く本作も、それに勝るとも劣らない内容です。原盤のレア度は2ndよりも高く、僕も結構イイ値段で最近購入したんですが、思い切って大正解でした。

大半が魅力的な自作曲で、それに加え、BOB DYLAN(B4)やIAIN MATTHEWS(A4)のカバーや、トラッドも収録。カントリーロックファンには有名な曲B6「Six Days On The Road」もやっています。

両面のトップは軽快なカントリーロックナンバーで幕を開けます。メロディアスで叙情的なフォークロックナンバー、雰囲気抜群の弾き語りに近いフォーキーチューン、味わい深いロックンロール、どれもがとっても魅力的でこれぞ捨て曲無しの傑作アルバムだと思います。

サウンド的には、Southen Comfortsのペダルスチール奏者Gordon Huntleyが大活躍で、米国への憧憬度を高めています。でも、その中に見え隠れする英国的雰囲気が、また良いんですよね。まさに”イギリスのアメリカ”の世界です。その筋のファンには、タマラナイ内容です。

原盤LPにはなかなか出会えないと思いますので、最近CD化されたので、まずはそちらでご賞味ください。

英国ルーツ系SSWファン必聴! シビレマス!

Sonny Condell/「Camouflage」

sonny condell
●Sonny Condell/「Camouflage」 (1977年 愛蘭原盤LP Mulligan LUN 010 )

A1.Camouflage
A2.MoonDust
A3.Red Sail
A4.Down In The City

B1.Movie To You
B2.Why Do we Fight?
B3.Leaders of Men
B4.Backwaterawhile

アイルランドのフォーク・デュオ、Tir Na Nogの片割れがSonny Condell。本作は多分彼の1stソロアルバムだと思います。Tir Na Nogのどこまでも繊細な世界とはちょっと違い、サウンドのほうはロックよりのバンドサウンドとなっており、一言で表現すると”アシッド臭のするフォークロック系SSW作品”ということになるでしょう。(←全然一言じゃないじゃん (^^; )

ただ、内省的なところも繊細さも十分に保たれており、ジャジーな部分もあったりして、そこにアシッド臭や浮遊感が加わることで、独自の幻想的な雰囲気を創り出しています。彼のヴォーカルも繊細で、雰囲気抜群です。楽曲もメロディアスで、良く出来ている為、とっても聴き応えのある魅力的な作品となっています。ジャケも魅力的で、内容そのままといった感じです。

彼はアイルランド出身で、本作もアイルランド録音なので、正確には”愛蘭の森”と表現するのが妥当なんでしょうが、本作は、”妖精の住む幻想的な英国の森の中に居るような錯覚を起こさせる音楽”、と言えば、伝わり易いでしょうか。

本作は、彼の魅力が詰まった素晴らしいアルバムです。なかなか店頭では見掛けませんが、価格は”あれば高くない”と思いますので、遭遇したら買ってみてください。このアシッド臭、繊細さ、幻想的&内省的な魅力を、是非是非ご堪能ください。

Bronco/「Country Home」

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●Bronco/「Country Home」 (1970年 英原盤LP Island ILPS-9124)

A1.Time
A2.Civil of You Stranger
A3.Love
A4.Home

B1.Well Anyhow
B2.Misfit on Your Stair
B3.Bumpers West

Personnel:
Jess Roden - Lead Vocals, Acoustic Guitar, percussion
Kevin Gammond - Acoustic and Electric Guitar, Vocals  
Robbie Blunt - Acoustic and Electric Guitar, Vocals  
John Pasternak - Bass Guitar, Vocals  
Pete Robinson - Drums, harmonica, Vocals  

アーシーでルーラルな英国フォークロックアルバム。これは米国憧憬ものの英国スワンプですね。全体的にアコギが印象的で、メロディアスな楽曲も多く、ノリだけではなく歌心も大切にしているので、SSW的な雰囲気も漂ってきます。A4なんかは、まるでSSW作品のようです。

しかし、ホントに良い曲ばかりですね。A1はアコギのリフがカッコいいスワンプナンバーで,、まさにアコースティックロック。抒情的なA2は泣ける逸品だし、A3のような明るめの曲も魅力的。A面はフォークロックファンには、もう堪らない内容です。

B面に行くとちょっとA面とは趣が異なってきます。スワンプなB1は、A面の雰囲気と似ており、とても味わい深い素晴らしい曲なんですが、これがB2に行きますと、ちょっと変わってきます。スローで長尺なB2はとてもヘヴィな曲で、ハードロックファンにもイケるのではないでしょうか。ジェス.ローデンの黒い喉が冴えまくっているし(かっこよすぎ!)、ヘヴィーなギターも印象的です。

スローで長くてヘヴィーでということで、フェアポートの「SLOTH」なんかを連想してしまいます。B3も結構ハードなナンバーで、やはりA面とは趣が少し異なります。

本作は、フォークな部分と、ハードな部分(B2・3)を併せ持ったフォークロック作品です。これは名盤と言っていいでしょう。ルーツロックファン必聴!個人的にはグリースバンドの1stに匹敵するくらいの内容です。

Eddie Baird/「Hard Graft」

EDDIE BAIRD HARD GRAFT djm

●Eddie Baird/「Hard Graft」 (1976年 英原盤LP DJM DJLPS 467)
Side A
1. TONITE - TONIGHT
2. YOU'RE NOT THE GIRL FOR ME
3. ME AND MINE
4. HOW EASY LOVING YOU CAN BE
5. IT'S RAINING
6. HOW CAN I COPE

Side B
1. NOT WHEN I'M WORKING
2. I LOVE YOU
3 .CREEPIN
4. SOMETHING OFF OF YOU
5. CALL ME
6. POEM

All Songs Written, All Insruments Played, And Produced By Eddie Baird
Recorded at Sawmills Studios, Cornwall

Eddie Bairdは、古楽・トラッドロックバンドAmazing Blondelで、リュート、ダルシマー、ギター、ヴォーカル等を担当していた人物。

Eddie Bairdは現在でも現役のミュージシャン。Amazing Blondelも、後期はポップ化されてきていた訳ですが、本作もその時代に制作されたソロアルバムなので、古楽やトラッドとは趣きがちょっと違って、ちょっとポップなSSW的な内容となっております。ですから、誰にでも受け入れられる内容だと思います。

傑作とか名盤なんて呼べるようなアルバムではないんですが、A1、A5、B2、B4、B6のような良いメロディーで、愛すべき曲があるし、聴くたびに愛着が湧いてくる一枚です。彼のジェントルなヴォーカルも魅力的ですね。

本作は1975年の夏休みに制作され、すべての楽器とプロデュースを自分で担当し、もちろん作曲も全部自分で行っており、多分”夏休みの絵日記的な作品”なんだと思います。そんなところも、なんか素敵ですね。

店頭では頻繁に見かけませんが、出逢えばもちろん値段も安いので、遭遇したら是非買ってみてください。残念ながらCD化はされていません。CDしか追っていないと、こういったものを見落としてしまうので、”やっぱりヴィニールも追わないとね”と改めて思う次第です。

McGuinness Flint/「Rainbow」

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●McGuinness Flint/「Rainbow」 (1973年 英原盤LP Bronze (Island) ILPS 9244)
Side A
1. Ride on My Rainbow
2. If You Love Me
3. High Again
4. Berry Blue Tuesday
5. Rocking Chair

Side B
1. Take It Down
2. Dear Folks at Home
3 .Bye Bye Baby
4. Just One Woman
5. This Song

Personnel:
Dixie Dean : vcls, bs, horns, harp
Lou Stonebridge : vcls, keyb'ds, gtr, harp
Tom McGuinness : vcls, gtr, banjo, mandlin
Jim Evans : vcls, gtr, pedal steel
Hughie FLINT : vcls, drms

メンバー4人連名の作品「Lo And Behold」(ディランのカバー集)を含めると本作は、McGuinness Flintの4作目となります。1stと2ndでは、グループ脱退後にフォーク・ロック・デュオ”ギャラガー&ライル”を結成する、Benny GallagherとGraham Lyleがソングライティング中心に大活躍でしたが、本作にはもう参加しておりません。

英スワンプの傑作と名高い1stと2ndは、ギャラガー&ライル色が色濃く出ていて、ポップな部分やメロウな部分もありましたが、本作ではアーシー度がグッと高まり、骨太な内容になっています。英国の土の香りや干草の香りを、肌で感じられる作品ですね。また、哀愁たっぷりのメロディーもあります。

ラビリンスやRDMでせみま~る氏が書かれてますが、Lou Stonebridgeのキーボードの音がミソだと思います。彼のキーボードによって、パブロック的な雰囲気が醸し出され、ご機嫌度が増しています。

シングルカットされたA1を聞いて、僕はもう一発でヤラレました。そのご機嫌で、気持ちの良いアーシーさで、魅了されました。A5も素晴らしい曲ですね。

僕にとっては、英スワンプの重要盤です。

Driftwood/「Driftwood」

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●Driftwood/「Driftwood」  (1970年 英原盤LP DECCA SKL 5069 )
Side A
1.I'm leaving today (Harrison)
2. Ernest and amelia don't be sad today (Harrison)
3.Seagull flies/variations (Alford)
4.She's still alone (Harrison)
5.You don't need love (Alford)

Side B
1.Somewhere deep inside (Harrison)
2.Deborah broughton (Harrison)
3.The wind cries above you (Alford)
4.Take me with you now (Harrison)
5.Since she came along (Harrison)
6.Paper (Harrison)
7.Anna, my love (Harrison)

Neil Harrison: Keyboard and Vocals
Neil Alford: Guitar and Vocals
Nick Harrison: Guitar and Harmony Vocals

やっと手に入れました!!Driftwoodのリーダーと思われるNeil Harrisonのソロアルバムは本ブログで紹介済みですが、それはとてもとてもグレートなPOP系SSW作品でした。その方がやっていたバンドなので、Driftwoodも絶対に良い!!と思い、ずっとずっと欲しかったアルバムなんです。

今まで店頭、ヤフオク、ebay、ネット通販と何度か出会ってきましたが、なかなか縁が無くて、最近では死ぬまでにゲットできれば、なんて思っていたんですが・・・ ホント嬉しいです。

で、内容なんですが、完成度や出来はNeil Harrisonのソロアルバムのほうが良いと思いますが、こちらもなかなか素敵な作品で、一言で表現すると「ポップなフォーク・ロック」。ソフロファンやポップ・サイケファンは本作でしょうかね。特にB面の素敵さは特筆モノです。

ほとんどの曲がリーダーのNeil Harrison作ですが、どれも素晴らしい曲ばかり。哀愁、青さや甘酸っぱさ、ポップ、ノスタルジアを感じさせ、幸せな気分に浸れます。Neil Alfordの曲では、ちょっとヘヴィサイケみたいなA-5にはビックリさせられますが、AlfordはB-3のような英国SSWファンを気絶させるくらいの名曲も作っています。

とってもとっても愛くるしい作品です

Paul Brett's Sage/「Paul Brett's Sage」

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●Paul Brett's Sage/「Paul Brett's Sage」  (1970年 英原盤LP Pye NSPL 18347)
A面
1. 3D Mona Lisa
2. The Sun Died
3. Little Aztec Prince
4. Reason For Your Asking
5. Trophies Of War
B面
1. The Tower
2. The Painter
3. Mediterranean Lazy Heat Wave
4. Warlock

本作は、ポール・ブレットが、ヴェルヴェット・オペラを脱退後に結成したグループPaul Brett's Sageの1stアルバムです。

ドラムではなくパーカッションを使用しており、それがサイケな雰囲気や、アシッド臭を漂わせるのに一役買っており、個性的でかつ、魅力的なサウンドとなっています。また、フルートも多くの曲で使われており、それが英国の深い森度も高めています。

次作の2ndでは、CSN&Yのようなよりフォーキーなサウンドになるのですが、それに比べると本作はフォークロックではあるのですが、ロック色が濃くなっており、一言で表現すれば「アシッド臭の漂うフォーク.ロック」といった感じです。A-1「3D MonaLisa」を聴いて、僕は一発でシビれました。

混沌とした曲以外にも、フォーキーなナンバーや哀愁が漂う曲もあるし、ストリングスの入った美しい曲もあり、楽曲自体良いものが多いですから、ホント素晴らしい内容のアルバムだと思います。

僕はどうしても欲しくて、5千円も出しちゃいましたが、英原盤でも2千円台くらいで転がっていることがあります。手元のプライスガイドでは、22ポンドになってますが、日本では人気がないので、日本国内のほうが安く買えるかもしれませんね。

あと、CD化もされましたし、アメ盤や帯無日本盤LPなら、3桁や千円台で買えますので、是非聴いてみてください。

Benny Gallagher Graham Lyle/「Gallagher & Lyle」

Gallagher  Lyle 「Same」
●Benny Gallagher Graham Lyle/「Gallagher & Lyle」  (1972年 英原盤LP Capitol ST21906)
Side A
1.Mrs.Canatellis
2.City And Suburban Blues
3.Caledonia Steam Packet Co.
4.To David Charlie And Ian
5..Broken Wings
6.Coat For The Spring

Side B
1.Great Australian Dream
2.Rock'n' Roll Hero
3.Greenfingers
4.Comfort And Joy
5.Of A Moment
6.Desiderata
Produced by Glyn Johns.

仕事のほうがちょっと忙しくて、以前のように長々とレヴューを書こうとすると、面倒になっちゃいまして、ずっと放置状態が続いてしまいました。最近はアメものやジャズ等もよく聴くんですが、英国モノは、やはり自分の中では特別なもの。今後は短めの文章で、継続を一番に考え、細々と続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m

ずっと、アメリカ盤で聴いてきましたが、やっと英国オリジナル盤を購入しました。ジャケのアングルも違うし、曲数もアメ盤のほうが2曲少ないんです。英オリジで聴くと、以前にも増して素晴らしく感じるんですよね(笑)。

彼らは、所謂フォークデュオということになるうでしょうが、SSW的な佇まいもあって、僕みたいなフォークロック&SSWファンには堪らないデュオですね。

後期になるとポップ度やAOR度が増し、それはそれで魅力的なんですが、やはり彼らの魅力が詰まっているのは、この1stから4thまでということになるでしょう(ラストアルバムはかなり良いが)。

ほのかにポップで、ほのかに土臭くて、彼らの作るサウンドや歌からは、優しさや温かさが伝わってきます。英フォークロックの大大傑作&大大推薦盤!!

権利関係からか、本作だけ未CD化。英オリジはなかなか見掛けないし、あっても高いので、まずはアメ盤で実際に聴いてみてくださいね。

John and Beverley Martyn/「Stormbringer」

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●John and Beverley Martyn/「Stormbringer」  (1970年 英原盤LP Island Records ILPS9113)
Side A
1.Go Out And Get It (John)
2.Can't Get The One I Want (Beverley)
3.Stormbringer ! (John)
4.Sweet Honesty (Beverley)
5.Woodstock (John)

Side B
1.John The Baptist (John)
2.The Ocean (Beverley)
3.Traffic-Light Lady (John)
4.Tomorrow Time (Beverley)
5.Would You Believe Me ? (John)

Produced by Joe Boyd.
PERSONNEL
John Martyn:Vocals, Acoustic & Electric Guitar
Beverley Martyn:Vocals, Acoustic Guitar
Paul Harris:Piano, Organ, Musical Direction, Arrangement
Levon Helm:Drums on tracks A4, B1
Harvey Brooks:Bass
Billy Mundi:Drums on track A1
Herbie Lovell:Drums on tracks A3, B5
John Simon:Harpsichord on track B4

このブログで紹介するには、John Martynはちょっとメジャーすぎるかなあ?と思ったんですが、英原盤LPをゲットしましたので、今回は名盤「Stormbringer」を紹介します。

彼は、1stがディラン的なフォークアルバムで、2ndがちょっとジャジーな雰囲気を加えたフォークアルバムで、そして本作が3作目になります。彼は1948年生まれ(グラスゴーの出身)ですから、本作を作ったのは21か22歳だった訳で、早熟と言うか、その才能にはビックリですね。しかも、この歳で既にBeverleyと結婚していた訳で二度ビックリです。

両面とも、John作の曲間に、Beverleyの作品が挟まれていて、そんなところにも若い夫婦の愛が表現されていると感じてしまうのは、ちょっと読みすぎでしょうか?でも、ホント曲の並びを見ていると、そんなことを感じちゃうんですよね。また、ジャケがとてつもなく美しく、ジャケを眺めているだけで、二人の愛情がこちらに伝わってきますよね。

あと、本作がウッドストック録音というのは有名な話です。彼らも米国に憧れ、米国での録音を選んだのでしょう。本作も所謂「イギリスのアメリカ」ものですね。米国音楽に憧れて作っているのに、でも出てくる音は、米国音楽になりきれていない英国音楽的な陰影に富んだ音。と言うことで、そっち系統が好きな方には堪らないアルバムだと思います。

A1.Go Out And Get It、本当に最高です。シビレマス!1曲目に相応しいJohn作の名曲。陰影、ほのかなアシッド臭が感じられ、メロディーも美しいフォークロックです。A2.Can't Get The One I WantはBeverley作の素晴らしいバラード。彼女声はホント美しいですね、とっても魅力的。

タイトル曲A3.Stormbringer !はピアノの調べがとても美しく、ここでも、陰影やほのかなアシッド臭がキーワード。A4.Sweet Honestyは、Beverley作のブルージーな長尺ナンバーで、これも味わい深い名曲。A面は、John作の小曲だけど印象に残るA5.Woodstockで終わります。

B1.John The BaptistはJohn作でピアノとコーラスが印象的なフォークロックナンバー。B2.The OceanはBeverley作のバラードで、幽玄な雰囲気が魅力的。B3.Traffic-Light LadyはJohn作のとっても美しい弾き語り曲で、彼らのデュエットが素晴らしく、儚い雰囲気やメロディーも格別です。

B4.Tomorrow TimeはBeverley作で、こちらも儚く美しい曲。彼女のヴォーカルに惹き込まれます。John Simonのハープシコードが効果的ですね。で、ラストはJohn作のB5.Would You Believe Me ?。浮遊感やアシッド臭、儚さや美しさが素晴らしく、これも名曲ですね。

と言うことで、捨て曲無しの大傑作だと思います。 

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